第21話・3馬鹿、集結!

 はじめに
 さて、久々に外伝を書いてみようと思います!ここ最近、新シリーズ「異聞録」か得意のコラム「みっつの娯楽天国」に集中していたのですが、今回は昨日の事について書いてみようと思っています。
 一応、20話の予告では「ラビット流選挙」を予告しておきながら、相変わらずまことに勝手ながら差し替えします~。

 札幌で飲みに行く時の定番の待ち合わせ場所。それは、地下鉄すすきの駅の改札口にあるロビンソン前、通称・ロビ地下である。夕方、飲み会の待ち合わせをする人でごった返すのは日常茶飯事である。
 みっつ 「あ~あ。やっぱ、いないな。20分前は早すぎたか。」
 この日、ラビと海ちゃんと焼き鳥の食べ放題に行く約束をしていたみっつは、待ち合わせよりも早く着いてしまい困っていた。
 (仕方ないから、ロビンソンの地下で食べ物でも見てようっと。今日は何も食べてないから目の毒だけど、これから焼き鳥を食べまくるしね!)
 と、思ったみっつは散歩がてらロビンソンへと入って行った。10分程、彷徨ってから待ち合わせ場所に戻って来たが、まだ誰も来ていなかった。すると、角の方から見知った男がやって来た。海ちゃんである。
 海ちゃん 「やぁ、みっつ君。元気ですか?エヘヘへヘ」
 みっつ 「おお、海ちゃん。待ってたよ~。」
 それから、しばらく雑談をしていると怪しげなスーツ男がやって来た。間違いなく、ラビである。正装しても怪しい。いや、むしろ正装しているから怪しさがアップしているのかもしれない。
 ラビ 「よう、お二人さん。ちょっと、トイレ行ってくる。」
 と、これだけ言い残してラビはロビンソンの中へと入って行った。再び、みっつと海ちゃんは雑談していたら、ラビが戻って来て全員が揃った。
 ラビ 「よう。久々だなぁ。」
 みっつ 「俺とは会ってないもんな。」
 海ちゃん 「さて、そろそろ行きますか~。エヘヘへヘ」
 ラビ 「おいおい。まだ17時だぞ。早くないか?」
 みっつ 「早いよね。じゃあ、スガイにでも行くかい?」
 集まる時間が早すぎたので3人はスガイに行く事で合意し、歩いて向かったが途中で海ちゃんが、ラビとみっつに先日送信したメールが話題になった。
 ラビ 「そういえば、海ちゃんさぁ。こないだのメイド風のコスプレをしている喫茶店に行ってみるか行って言うメールはなんだったんだい?」
 みっつ 「そうそう!頭おかしくなったかと心配したよ~。」
 海ちゃん 「いえいえ。ただ、狸小路の端っこの店にそういう喫茶店があるんで興味があるんですよ~。エヘヘへヘ」
 やはりこの男、壊れ気味である。ラビとみっつは、アイコンタクトして話題を無理やり変えた。
 ラビ 「そういえば、純粋にこの3人だけでどっか行くのって初めてだよな~。いつも、玉ちゃんがいたりしたもんな。」
 みっつ 「そうそう!ホント、意外だよね~。」
 海ちゃん 「そうですよね~。エヘヘへヘ」
 みっつ 「じゃあ、今日は海ちゃんの内定決定記念で海ちゃんに奢ってもらうか!」
 ラビ 「お!いいね~!豪勢だな。海よ。」
 海ちゃん 「僕、そんなにお金ないですよ~。エヘヘへヘ」
 とか喋りながら、スガイへと到着し、すぐに海ちゃんはあるゲームをプレイする事にした。その名は「三味線ブラザーズ」!
 みっつ 「おいおい!今の音ゲーは何でもありだね!太鼓の次は三味線かよ!」
 海ちゃん 「今、バイト先で流行ってるんですよ~。三味線仲間もいますしね。エヘヘへヘ」
 言うだけあって、手馴れた様子の海ちゃんは「六甲おろし」を熱演。その後、松浦亜弥の「Yeah!めっちゃホリディ」を演奏したが、これは難しく点数が稼げなかったようだった。
 ラビ 「まだまだ、時間があるし俺はタイムクライシスをやるぜ。」
 この日のラビは以前よりも調子が良く、なんだかんだで30分以上も続けていた。相変わらず、ガンコンを持つと別人の動きになる。ラビがプレイしている間、海ちゃんとみっつはラビの様子を見ながらUFOキャッチャーを見て回っていた。すると、
 海ちゃん 「みっつ君、みっつ君。あそこにいるオバサン、台の選び方がプロっぽいですよ。エヘヘへヘ」
 みっつ 「だねぇ。やたらと観察してるよ。ちょっと、見てようか。」
 海ちゃん 「そうですね~。あ、どうやら決めたようですよ。エヘヘへヘ」
 意を決したらしく「クマのプーさん」のぬいぐるみの台の前に手荷物を下ろしたオバサンはコインを入れてプレイし始めた。だが、2人の期待とは裏腹に。いや、ある意味で期待通りに失敗し、しばらく他の台を見ていたが諦めたらしく去って行った。
 海ちゃん 「どうやら、見掛け倒しのようですね~。エヘヘへヘ」
 みっつ 「だねぇ。それより、今日はスナイパーはいないのかな?」
 海ちゃん 「いて欲しいですよね~。出てきたら爆笑しますよ。エヘヘへヘ」
 今度は2人の期待通りには事が運ばず、ラビはラスボスと戦ったのだが、遂にゲームオーバーになってしまった。そろそろ18時くらいになったし、お腹も空いたので3人は居酒屋「おかぼちゃ」に向かったのだった。
 海ちゃん 「案内はみっつ君にお願いしますね~。エヘヘへヘ」
 みっつ 「ああ、いいよ~。それにしても、このクーポンを使うと、かなり安いね。90分間、食べ放題の上に値段が500円って有り得ないよ。」
 ラビ 「だよなぁ。とりあえず、行ってみようぜ。」
 だが、実際に「おかぼちゃ」に着いてみると、なんだかんだで最低1200円は掛かるようで(それでも充分に安いが)海ちゃんは、えらく後悔していた。どうやら、1000円以内に出費を抑えるつもりだったらしい。
 海ちゃん 「世の中、そう上手くいきませんね~。エヘヘへヘ」
 みっつ 「だよね~。まぁ、仕方ないさぁ。」
 とりあえず、生ビールを頼んだ3人だったが、
 ラビ 「んで、誰が乾杯するんだ?」
 みっつ 「そりゃあ、海ちゃんでないの?幹事なんだし。」
 海ちゃん 「僕がですか~?ラビがやって下さいよ~。エヘヘへヘ」
 ラビ 「仕方ないなぁ。じゃあ、3人の将来に。」
 一同 「乾杯!」
 そして、90分間のサバイバルレースが始まったのだった・・・。

 さて、昨日の出来事の冒頭を、とりあえず第21話として書いてみました。流石に昨日の出来事なのでセリフも覚えていて書きやすいです。やはり、ネタは新鮮が一番という事ですね。次回、第22話「3馬鹿、衝突、共闘、そして暴走」をお楽しみに~!

※この物語は事実を元に構成されたノンフィクションです。
           [総監督・原作・監修] 海ちゃん
           [脚本・シリーズ構成] みっつ


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